復興庁は、株式会社アクティビティジャパン(本社:東京都新宿区)と連携し、オンラインツアーイベント「【福島の海を満喫】よゐこ濱口さんと行く!福島の海」を2021年11月28日(日)に開催しました。

イベントは、お笑いタレント・よゐこ濱口さんをゲストに迎え、福島県の海、福島県産水産物、福島県観光地の魅力を全国の方に向けてオンラインツアーとして発信する企画で、福島県いわき市の「いわき・ら・ら・ミュウ」から生放送で配信。事前に申込された約100名の方がオンラインで参加されました。当日のイベントの模様をお伝えいたします。

イベントの様子を動画でも見れます よゐこ濱口さんと行く!福島の海 Part.1

11月28日(日)17時。いわき市小名浜にある「いわきら・ら・ミュウ」からの中継でオンラインツアーがスタート。「いわきら・ら・ミュウ」は、「いわきのいいものぜんぶある。」をキャッチフレーズに、新鮮な水産物を販売する市場やレストラン、物産店などがそろった複合施設で、大勢のお客さんで賑わう人気の観光スポットです。

進行はフリーアナウンサーの高橋万里恵さん。TOKYO FM復興支援PROGRAM「Hand in Hand」でパーソナリティーを務め、福島に何度も訪れている福島通です。

いわきら・ら・ミュウの施設紹介の後、濱口さんと高橋アナは、加藤商店を訪問。加藤商店は、伊勢海老、タコ、太刀魚、サバなど地元・福島産の水産物を多く取り扱い、新鮮な素材をその場で焼き上げる浜焼きが人気のお店です。福島の海域は「常磐沖」と呼ばれ、親潮と黒潮がぶつかる「潮目の海」。水揚げされた水産物は「常磐もの」と呼ばれ、獲れる魚種は100種類以上、種類が豊富であることを加藤商店の加藤力也(かとうりきや)社長から伺いました。

続いて、福島・浜通りの観光紹介です。東北最大級の水族館「アクアマリンふくしま」、大型レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」など、浜通りには魅力的な観光スポットがたくさんあります。濱口さんは、キャンピングカーでグランピング施設に行ってみたいと興味を示していました。

イメージ画像
加藤商店で新鮮な常磐ものの水産物を手に取る濱口さん

濱口さんと高橋アナは、イベント当日の朝、いわき市中之作港から出る遊漁船「第十二正永丸」に乗船し、福島沖での釣りを体験。その様子を収録したVTRを参加者の皆さんにご覧いただきました。

濱口さんが乗船する前には、新妻秀規(にいづまひでき)復興副大臣が一足先に出港し釣りに挑戦。2時間ほどの釣行を終え帰港した新妻復興副大臣に濱口さんが釣果を訪ねると、風の影響で波が高く、残念ながら釣果はなかったとのこと。入れ替わりで乗船した濱口さんは「100センチのヒラメを釣る!」と沖へ出ました。

イメージ画像
新妻復興副大臣とバトンタッチ。
イメージ画像
大漁目指して出発!

船上では、釣り専門誌「つり人」の協力の元、釣りを行った濱口さん。センスが良いと褒められていると、大きな当たりが!ヒラメではありませんでしたが、大きなイナダを釣り上げ、「釣ったど~!」の言葉が。1時間半程度の短い釣行でしたが、福島沖での釣りを楽しみました。

イメージ画像
大物のアタリを確信する濱口さん
イメージ画像
高級魚ホウボウを釣り上げた高橋アナ
イメージ画像
釣り上げたイナダを手に「釣ったど~!」

イベントの様子を動画でも見れます よゐこ濱口さんと行く!福島の海 Part.2

オンライン参加者の皆さんと一緒に楽しむ料理コーナーでは、地元いわき市で人気の「HAGIフランス料理店」オーナーシェフ・萩春朋(はぎはるとも)さんをお招きし、常磐もののヒラメを使った自宅で簡単にできるお勧めレシピを教えていただきました。萩シェフは福島県いわき市出身。フランスや都内有名レストランで研鑽を積み、23歳には地元に戻ってフレンチレストラン「ベルクール」をオープン。震災後には店名を「HAGIフランス料理店」に改名して、「いつまでも記憶に残る本物だけの提供」を理念に、地元に根差したフレンチレストランを営んでいます。

イメージ画像
萩シェフ(右側)をお招きし、料理コーナーがスタート!

今回、萩シェフに教えていただくレシピは「常磐ものヒラメと福島の漬物のセビーチェ風 和風タルタル」。使用するのはもちろん常磐ものヒラメ。「脂」「ほどよい甘味」「弾力のある歯ごたえ」と美味しさの三拍子が揃ったヒラメです。

まず、丸々一尾の大きなヒラメを使い、萩シェフに捌き方のポイントを解説いただきながら5枚におろしていただきました。

イメージ画像
立派な常磐もののヒラメが登場
イメージ画像
捌き方のポイントをレクチャー
イメージ画像
一般参加者へ事前に発送された、福島県産ヒラメ刺身(柵) (冷凍)/ 福島のお漬物 / 調味料

その後は、参加者に送られたヒラメの柵と同じものを使って、タルタル用に身をそぎ切りしていきます。切ったヒラメは皿にキレイに並べ、まんべんなく塩を振ります。5分ほどおくと魚と塩が馴染んで美味しくなり、魚の弾力も戻ってくるそうです。塩が馴染んだところでレモン汁とオリーブオイルを全体に回しかけます。

このままでも十分美味しくいただけますが、今回、萩シェフからの提案で、地元いわき市で人気の漬物店・長久保のしそ巻本舗の「柚子胡瓜(ゆずきゅうり)」を使用します。漬け込んで熟成した野菜のうま味が調味料の代わりになるそうです。漬物は細かく切ることでヒラメの味を邪魔せず、よりおいしくなってお勧めと萩シェフ。

ヒラメと漬物を手で混ぜあわせ、皿の中央に高く盛り付けます。家にあるシソや市販されている食べられる花などをトッピングして、皿にマヨネーズを絞り出しスプーンを使ってオシャレにデコレーションすると、見た目も華やかな「常磐ものヒラメと福島の漬物のセビーチェ風 和風タルタル」が完成しました!

イメージ画像
そぎ切りしたヒラメに塩とレモン汁、オリーブオイルをかける
イメージ画像
漬物はみじん切りに
イメージ画像
ヒラメと漬物を混ぜ合わせ、高く盛り付け
イメージ画像
マヨネーズを使って皿をデコレーション
イメージ画像
「常磐ものヒラメと福島の漬物のセビーチェ風 和風タルタル」の完成!

ここで、元メジャーリーガーの大魔神・佐々木主浩さんのサプライズVTRが流されました。佐々木さんは釣りの趣味が高じて、YouTubeチャンネルをはじめるほど釣りの腕前はプロ級です。佐々木さんは、このイベントのために福島沖で船釣りを行い、立派なメバルなどを釣り上げていました。VTRを見た濱口さんは「さすがメジャーリーガー、結果出してますね!」と感嘆していました。

イメージ画像
VTRで元メジャーリーガーの大魔神・佐々木主浩さんがサプライズ登場
イメージ画像
常磐もののメバルを釣り上げた佐々木さん

オンラインツアーの最後は、参加者の皆さんと一緒に乾杯です!
ヒラメのタルタルと一緒に楽しんで欲しいと参加者宛てに送られた日本酒は、福島県双葉郡浪江町の鈴木酒造店の磐城壽(いわきことぶき)。
鈴木酒造店は東日本大震災で蔵をすべて失いましたが、試験場に保管されていた酵母を使い、避難先の山形でこの磐城壽を作り続けてきました。
今年、震災から10年ぶりに地元・浪江での酒造りを再開しようと、現在の山形拠点はそのままに、新たに道の駅なみえの敷地内に酒蔵を構え、再び浪江で酒造りを行っています。
全国的に人気のある福島復興の象徴となる日本酒です。

イメージ画像
オンライン参加の皆さんと乾杯!

参加者の皆さんと一緒にセビーチェ風和風タルタルを味わいながら、濱口さんと萩シェフには、参加者からの質問にお答えいただきました。

「奥様の得意な魚料理は何ですか?」という質問を受けた濱口さんは「金目の煮つけ」と即答。「普段自分では料理を全くやらない」と言うものの、「片付けはやる」そうで、司会の高橋アナからは「良い旦那さん!」と褒められる場面も。その他、参加者から「福島でやってみたい事はありますか?」との問いには、「移動で車から外を見ていたら景色がとてもきれい。バイクに乗るのでバイクで走りたい。あとキャンピングカーを買ったのでキャンピング場があれば来たい。来たいというか来ると思います笑」と答えました。

また萩シェフには「福島の食材を上手に利用するにはどのようにすれば良い?」という質問が多く寄せられ、今回調理に使用したヒラメについては「一番美味しいのは骨。一回焼いて30分程煮る。そのまま塩を入れずにカレーのルウを入れるとヒラメをまるごと食べるようなカレーが出来る。是非やってみて」と料理人ならではの料理法が公開されました。その他、「おススメの福島県産の水産物は?」という質問には、「水揚げされたばかりのメヒカリの刺身」と即答。「10人食べたら10人がびっくりする」と聞いた濱口さんは、「僕も昨日メヒカリの炊き込みごはんを食べたんですけど、とても美味しくて。あれより美味しいんですか?」と質問すると、萩シェフは「はい!」と即答。濱口さんは「今度福島を訪れた時、ぜひ食べてみたい!」とメヒカリの美味しさにも魅了されたようでした。

イメージ画像
おいしく食事をしながら参加者からの質問に回答する濱口さんと萩シェフ
イメージ画像

オンラインツアーイベントは「旅に出る時、食べ物がおいしかったら旅は成功。今回、実際に福島を訪れてみて、福島の食の魅力をめちゃくちゃ知ることができました。また来ます!今度はみんなで集まって乾杯したいね。またやりましょう!」という濱口さんの言葉で締めくくられ、終了しました。

イメージ画像
福島にまた来ます!と濱口さん

新妻秀規復興副大臣からのメッセージ

イメージ写真

東日本大震災の発生から10年が経過し、ほぼすべての魚種の出荷制限が解除されるなど(*)、復興は着実に進んでいます。

一方で、沿岸漁業などの昨年度の水揚げ量は震災前の18%にとどまっており、本格操業に向けて段階的に水揚げ量を増やしていく移行時期にあります。

福島の漁業の復興はまだ途半ばです。まずは、本格操業の開始を次のステップとして1日も早い復興を実現できるよう、国としてもしっかりと支えてまいります。

福島の海で獲れる「常磐もの」は身が締まり、味がよく品質は間違いありません。
世界で最も厳しいレベルの基準による、安全性に関する検査もクリアして流通しております。

一度食べていただくと、「応援する」というところから「おいしいからまた食べよう!」という気持ちに必ずなると思います。
「常磐もの」を食べて、ぜひ福島の復興再生を応援していただきたいと思います。

*2021年12月1日 すべての魚種の出荷制限が解除

開催名称

【福島の海を満喫】
よゐこ濱口さんと行く!福島の海

開催日時

2021年11月28日(日)17:00~18:30

開催場所

いわき・ら・ら・ミュウ(〒971-8101 福島県いわき市小名浜辰巳町43−1)

一般参加方法

全て無料オンライン会議ツール(ZOOM)を利用

食材の内容

下記の食材を一般参加者へ事前に郵送
福島県産ヒラメ刺身(柵) (冷凍) /
福島県の日本酒(500ml) / 福島のお漬物 /
調味料(レモン、オリーブオイル、マヨネーズ)

このイベントの模様は、よゐこ濱口さんのYoutubeチャンネル「濱口優と秘密基地」日刊スポーツのYoutubeチャンネル「ニッカン釣りちゃん」等のYoutubeチャンネルで順次公開予定です。

出演

ゲスト
よゐこ濱口優(お笑いタレント)

大阪府出身。1990年有野晋哉とお笑いコンビ・よゐこを結成。数多くのバラエティ番組で活躍。

料理指導
萩春朋(HAGIフランス料理店オーナーシェフ)

福島県いわき市出身。フランスでの修行を経て、2000年に故郷のいわき市に「HAGIフランス料理店」を開店。
2014年農林水産省料理人顕彰制度(料理マスターズ)の顕彰受賞。

司会
高橋万里恵(フリーアナウンサー)

東京都出身。東京エフエムにおける復興応援プログラムのエキスパートとして活躍。
2018年には防災士の資格も取得。