復興庁は、イベント「福島のおさかなの魅力がたくさん!親子ヒラメ釣り大会&おさかな祭り in 相馬!!」を2022年8月7日(日)に、相馬港及び相馬復興市民市場(浜の駅松川浦)で開催しました。
今回のイベントは、福島県産の海産物に関する風評の影響の払拭を目的として、全国に向けて「常磐もの」の魅力発信や釣りを通じた観光客の誘致を図ろうと実施されたものです。復興庁が、現地で今回のような一般参加型のイベントを行うのは初めてとなります。​

午前の「第一部」では12組31人の親子によるヒラメ釣り大会を実施。午後の「第二部」ではお笑いタレントの小島よしおさんをゲストに迎えた、福島の海と魚の魅力を伝える多彩なステージプログラムが催され、夏の暑さの中でも笑顔が広がる一日となりました。

当日のイベントの模様をお伝えします。​

小島よしおさんのYouTubeチャンネルのスペシャル動画 小島よしおのピーヤの休日 【ピーヤTV】イベントレポート

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第一部 親子ヒラメ釣り大会

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船に乗って出港!

午前中の「親子ヒラメ釣り大会」は、応募総数285組737人の中から、釣り経験を問わずに抽選で選ばれた12組31人の親子と、釣りメディアで活躍中の晴山由梨(はれやまゆり)さん、新妻秀規(にいづまひでき)前復興副大臣が、「豊漁丸」「あらし丸」「健漁丸」の3艘に乗り、相馬港から30分ほどの沖合の海に出ました。     
親潮と黒瀬がぶつかる相馬沖はヒラメの好漁場です。さらに50cm以下はリリースという、他の地域より厳しい資源保護のためのルールに、漁業者と遊漁船の両方が取り組んでいます。
半日の釣りの中で、必ず複数回のアタリがあるといえるほど活発なヒラメの反応が期待できる場所は全国でも珍しく、それがここ相馬沖の海なのです。

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とはいえ、今回はほとんどの参加者がヒラメ釣り(船釣り)初体験。3艘の船にはすべて参加者をサポートする先生役の経験豊富なスタッフが付き、サオやリールの扱い方や、イワシを泳がせて釣る一連の流れを、常にケアする体制で臨みました。 すると釣り開始早々、あらし丸の佐藤さん(宮城県)が58cm、豊漁丸の外山さん(埼玉県)が53cm、健漁丸の菊地さん(栃木県)が51cmと、さっそくヒラメが釣れ始めました。 その後も参加者が釣りに慣れてくると、各船で「来た!」「釣れた!」という歓声が上がるとともに、釣れるヒラメのサイズもしっかりのびました。

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終わってみれば、午前11時までの約3時間半の釣りで、12組すべての親子がキープサイズのヒラメが釣れるという快挙! なかには型のよいマゴチやタチウオを手にした参加者もいました。 この日は親子釣り大会ということもあって、港から近い海域での釣りとなりましたが、もっと沖に出れば、大型のヒラメに絞ってねらえるポイントもあるそうです。

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豊漁丸に乗船した新妻前復興副大臣も54cmのヒラメを見事に釣りあげ、自身の釣ったヒラメを港で試食。お造りと握りで「常磐もの」の美味しさを再確認し、午後のステージイベントでも力強く㏚しました。

第二部 おさかな祭り in 相馬!! ステージイベント

午後からは相馬復興市民市場(浜の駅松川浦)を会場に、ゲストにお笑いタレントの小島よしおさんを迎え、福島の海と魚の魅力を伝える「おさかな祭りin相馬‼︎ステージイベント」が開催されました。

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菊地さん(栃木県)76cm
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酒井さん(栃木県)77cm
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佐藤さん(福島県) 68cm

冒頭に新妻前復興副大臣が登壇し、開催の挨拶と当日の釣り大会の感想を述べると、ステージに小島さんが賑やかに登場し、まず「親子ヒラメ釣り大会」の結果発表が実施されました。各船の大物賞は、あらし丸が68cmを釣った佐藤さん(福島県)、健漁丸が76cmを釣った菊地さん(栃木県)、豊漁丸は77cmを釣った酒井さん(栃木県)でした。それぞれの親子には賞品の釣り具セットが贈られました。

ふくしまのお魚の魅力を知る!トークショー

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ふくしまのお魚の魅力を知る!トークショーの様子

松川浦で漁師をしている相馬双葉漁業協同組合 青壮年部 部長の石橋正裕(いしばし まさひろ)さんと福島県水産海洋研究センター 放射能研究部 主任研究員の榎本昌宏(えのもと まさひろ)さんが登壇し、福島県の漁業の現状や海産物の安全性などについてお話しいただきました。

登壇者コメント

相馬双葉漁業
協同組合 石橋 正裕さん

これまでは捕った魚は売ることに専念していました。しかし、震災後は漁師たち自身が捕った魚を食べる機会が増え、心から美味しいと実感しました。相馬の美味しい魚をぜひ食べて、また福島に来てほしいです。

福島県 水産海洋研究センター 榎本 昌宏さん

福島県では福島県産のすべての食べ物をモニタリング検査しています。魚に関しては毎週100検体ほどの検査を行い、ほとんどがセシウムが検出されない不検出(=検出限界値未満)となっています。漁協ではその日に捕れた全魚種を測定し徹底した管理を行い、厳しい検査を通った安全安心な海産物を出荷しています。福島では震災後、流通が途絶えた時期がありますが、今では各地で美味しいと高評価を頂いています。

お笑いタレント
小島 よしおさん

今日は浜焼きを初めて食べたのですが、めちゃめちゃ美味しかったです。仕事が終わったらお酒と一緒に食べたいですね。相馬に来て、五感で感じることが大切だと思いました。今度は奥さんや芸人仲間と来たいと思います!

「常磐もの」のヒラメの5枚おろしに挑戦!!

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「常磐もの」のヒラメの 5 枚おろしに挑戦する一般参加の親子2組
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「常磐もの」のヒラメの 5 枚おろしに挑戦する
一般参加の親子2組
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相馬双葉漁業協同組合の石橋さんから指導を受ける
小島よしおさん

ヒラメの5枚おろしを教えていただく先生に、相馬双葉漁業協同組合の石橋正裕(いしばし まさひろ)さんと齋藤智英(さいとう ともひで)さん、「ホテルみなとや」の管野芳正(かんの よしまさ)さん、「旅館いさみや」の菅野功(かんの いさお)さんをお招きし、会場から参加者を募って、3 チームに分かれてヒラメの5枚おろしに挑戦しました。

ヒラメの5枚おろしのポイントやおいしい食べ方

ヒラメの 5 枚おろしのポイント 1
  • 包丁は摩擦で切るので包丁を引きながら切ると上手く出来ます。
  • 相馬のヒラメは肉厚なので、身をめくりながら包丁を入れていくのがコツです。
  • ヒラメは捌くのが難しい魚なので、下処理をして一晩寝かせてから捌く方が扱いやすいです。
ヒラメの 5 枚おろしのポイント 2
  • お刺身はもちろんのことですが、フライも贅沢な食べ方です。
  • 昆布締めやムニエルも美味しいです。
  • 甘味や旨味を楽しみたいときは2−3 日寝かせると良いです。

ふくしま常磐ものクイズ大会

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ふくしま常磐ものクイズ大会の様子

小島よしおさんが、福島で水揚げされる海産物の種類やヒラメとカレイの見分け方など、「常磐もの」に関連したさまざまな問題を出題。会場の子どもたちは自分の知っている内容に挙手をして、小島よしおさんに指名された子どもが元気に解答しました。正解者には、小島よしおさんのサイン色紙がプレゼントされました。

ステージショー・縁日イベント

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相馬高校太鼓部
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クラップスチアリーダーズ

相馬高校太鼓部による太鼓の演奏とクラップスチアリーダーズによるチアリーディングが披露されました。

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おさかなタッチプール
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松川浦名物の「浜焼き」

ステージ前では、おさかなタッチプール、松川浦名物の「浜焼き」の販売などの縁日イベントも行われて、会場には約1,000人が来場し、大いに賑わいました。​

開催名称

福島のおさかなの魅力がたくさん!
親子ヒラメ釣り大会&おさかな祭り in 相馬!!

開催日時

2022年 8 月 7 日(日)
第一部:親子ヒラメ釣り大会
第二部:おさかな祭り

開催場所

第一部:相馬港(相馬沖)
第二部:相馬復興市民市場(浜の駅松川浦)

会場地図

釣り船

相馬沖では、例年10月頃まではヒラメ釣りのシーズンが続きます。
「大判のヒラメを釣ってみたい」「アタリを多く経験してみたい」という人は、ぜひ相馬におでかけください。
つりエサ豊漁​(第二豊漁丸・あらし丸) https://houryo.co.jp/

釣り船
相馬復興市民市場 浜の駅松川浦

相馬で水揚げされた新鮮な魚介類をはじめ、地元農産物や加工品、お土産などを販売しています。海鮮食堂「浜の台所 くぁせっと」では、旬の地元海産物​を使ったメニューが味わえます。
https://hamanoeki.com/

釣り船
松川浦の浜焼き体験

震災前、松川浦を訪れると各旅館の店先から炭火で焼かれたカレイやイカ、トウモロコシの香ばしいにおいにワクワクしました。そんな懐かしい【松川浦の浜焼き】を松川浦旅館の若旦那たちが復活させました。
「松川浦旅館の若旦那たち」が、復活への思いを語りながら職人の技を伝授します。
うまく焼けるかはあなたの腕次第!自分でじっくり丁寧に焼き上げた魚は絶品です。
相馬市観光協会 https://soma-kanko.jp/trip/hamayaki/

釣り船

出演

ゲスト
小島 よしおさん(お笑いタレント)

2001年より早稲田大学在学中の5人によるコントグループ「WAGE」のメンバーとして活躍。
2006年3月にWAGE活動休止。その後ピン芸人として活動を開始する。
2007年5月。小島よしおの動画がユーチューブ週間再生ランキングの世界第5位に入り一躍注目をあびる。

司会
晴山 由梨さん

4代目アングラーズアイドル。
釣りの腕も確かな実力派で、釣り番組や雑誌への出演をはじめ、各種イベントで活躍。