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Vol.8|2017年1月27日

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走って食べて、東北を応援! ~東北風土マラソン&フェスティバル~

震災復興の最終目標は「まちのにぎわい」を取り戻すことです。インフラや住宅等(ハード)の復旧が進みつつある中、「まちの賑わい」を取り戻すためには、「人々の活動(ソフト)」の復興が必要です。復興庁では民間企業とタイアップをし、東北での意欲的な挑戦や新しい魅力を牽引する先進的な取り組みの情報発信を支援しています。

宮城県登米市長沼の湖畔を走るランナー

今回ご紹介するのは、「新しい東北」情報発信事業に選定された「東北の風土(FOOD)ブランドの創設と展開」です。一般社団法人東北風土マラソン&フェスティバルが実施するこの事業は、2014年に復興支援を目的に宮城県登米市でスタート。モデルになったのは、30年以上の歴史をもつ、フランスメドック地方で行われる「メドックマラソン」。ぶどうの収穫直前の9月に毎年開催され、仮装したランナーがワインや牡蠣、チーズなどを味わいながらゴールを目指します。

東北日本酒フェスティバルで振る舞われる東北の酒

メドックマラソンから日本で唯一お墨付きをもらった東北風土マラソンでは、2キロごとに設置されたエイドステーション(給水所)で、東北のご当地フードやドリンクを提供。気仙沼産のフカヒレスープやさんま、南三陸町の笹かまぼこ、ブランド牛の登米産仙台牛のサイコロステーキ、福島産の桃の漬物、東北の酒蔵の仕込み水など種類も豊富に揃っているとか。
「走る苦しみよりも、次のエイドステーションが楽しみなマラソン大会。完走というより、"完食"を目指しています」と、参加者の笑顔が光ります。

テーマに合わせた仮装ランナーも見どころのひとつ

東北の特産品を全国の"ランメシ"に

『ランメシ!東北風土(food)』は、ランニング中の補給食にふさわしい、自然な美味しさが自慢の東北の生産物です。普段の食卓にのぼる食べもののように、しみじみ美味しい、そしてつくづく美味しいもの。東北風土はランニング中にもそんな美味しい「ランメシ」を摂ることを提案しています。

『ランメシ!東北風土(food)』の考え方は、今年で3回目を迎える「東北風土マラソン」の経験からきています。マラソンは過酷に身体を動かすスポーツ。この苦しい道中に、計算された栄養補助食品や機能食品ではなく、東北の美味しいものを食べる。それがランナーたちにとって「一瞬の安らぎ」を与え、先を目指す「大きな楽しみ」かつ「元気のもと」となっています。

「美味しいものを食べると元気が出る」という誰もが知っているこのシンプルな事実は、ランナーたちはもちろん作り手にも力を与えているのです。東北風土マラソン&フェスティバル副実行委員長の竹川隆司さんは、「東北の食が全国にランメシとして広がることが目標」と語ります。

東日本大震災復興支援からはじまった東北風土マラソン&フェスティバル。2017年は、3月18(土)19日(日)に宮城県登米市長沼の湖畔で開催。

東北風土マラソン&フェスティバル
http://tohokumarathon.com/

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