meets!三陸・常磐

イベントレポート

首都圏

全国ふるさとフェア2023

2023年11月3日(金・祝)〜5日(日)|横浜赤レンガ倉庫(神奈川県横浜市)

全国ふるさとフェア2023
イベント概要
https://www.furusatofair.com/
イベントレポート

食べて感動!知って納得!三陸・常磐の「いま」

11月3日(金・祝)から3日間にわたって、横浜赤レンガ倉庫のイベント広場にて「全国ふるさとフェア」が開かれました。全国の郷土や食文化を広く情報発信することを目的として開催されるこのイベントは今回で17 回目を迎え、横浜の秋の風物詩になっています。
復興庁は、三陸・常磐エリアの魅力を広める「MEETS! 三陸・常磐」ブースを出展しました。

来場者は三陸・常磐の海の幸に舌鼓

「MEETS! 三陸・常磐」ブースには、三陸・常磐の食材を使った料理を提供する三つのフードブース、あおさ海苔やメヒカリの開き干しなど海産物のおみやげが買える物販店が立ち並びました。また、三陸・常磐の観光情報や、放射線、ALPS処理水に関する解説のパネル展示も行われました。

会場を訪れた皆さんは、フードブースで購入した三陸・常磐のグルメを楽しんでいました。孫と一緒に訪れたという女性は「宮城県産の甘えびのから揚げが本当においしい。孫も喜んでたくさん食べてくれました」と笑顔で答えてくれました。
また、1歳のお子さんと一緒に福島県産のしらす丼を食べていた女性は「優しい味なので小さい子どもと一緒に食べられるのがうれしい。ふわふわのしらすがたくさん乗っていておいしいです」と話していました。

食材の魅力引き出す 事業者の“熱い想い”

フードブースで魅力的なメニューを提供した事業者のお二方に、三陸・常磐エリアとのつながりや、今回扱った食材の魅力について聞きました。

小磯 一輝さん(株式会社RockBottom)

私は、青森県八戸に住んでいる祖母に地元のおいしい海産物を食べさせてもらったことや、外食経営のコンサルタントとして様々な地域の食材を食べ比べてきた経験から、「三陸・常磐の海の幸はすばらしい」「この事実をもっと世に広めたい」という思いを持ち、「MEETS! 三陸・常磐」に出展者として参加させていただきました。

今回は、主に2種類のメニューを提供しました。一つ目のメニューは、三陸・常磐地域から仕入れたアジフライや焼きホタテなどのトッピングを載せたカレーで、ご飯も福島県産の「ひとめぼれ」の新米を使用しました。二つ目は、宮城・青森産甘えびのから揚げです。甘味や旨味がとても強く、おやつやおつまみとして最高の一品に仕上がりました。
2種類のメニューを準備したことで、三陸・常磐の食材の魅力を幅広いお客様にお届けできたと思います。

須藤 智一さん(ALOHA STYLE)

私たちは、日本全国のイベントにキッチンカーを出展し、さまざまなグルメを提供している福島県いわき市の事業者です。
福島の海産物は、冷たい親潮と暖かい黒潮が交じり合う豊かな漁場で採れ、質が良く味わいも豊か。さらに、四季に合わせてさまざまな魚介が楽しめるのが自慢です。

今回の出展の一番の目玉は「絶品しらす丼」。水揚げしてすぐに蒸した常磐もののしらすを使用している、自慢の逸品です。また、「三陸・常磐の海の幸の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という思いから、普段の1.5倍ものシラスを使用しました。

大人から子どもまで様々な方に三陸・常磐の味を楽しんでいただくことができ、うれしく思っています。

正しく知れば 食も観光も安心!

復興庁のブースでは、三陸・常磐エリアの情報をパネル展示しました。会場でも楽しむことができた海産物や、人気の観光地の魅力を紹介するだけでなく、放射線の基礎知識や、「ALPS処理水」についてのデータも掲載しました。加えて、アンケートに答えるとお菓子がもらえるキャンペーンも実施。「福島の桃ゼリー」や「ままどおる」などの三陸・常磐の銘菓を抽選でプレゼントしました。

そもそも放射線とは、特定の物質が出す高エネルギーの粒子や、空間を伝わる波(電磁波)のことを指します。放射線を短時間に大量に浴びると健康被害をもたらしますが、人は生きていく中で自然に放射線を浴びているほか、放射線は工業や農業、医療にも活用されています。そして、福島県内の大気中の放射線量は現在、世界の主要都市とほぼ同水準になっています。

詳しくはこちら〈福島の今:復興支援ポータルサイト/ちゃんと知っておきたい放射線のこと〉

●解説パネル(画像をクリックするとpdfが開きます)

またALPS処理水とは、福島第一原発の建屋内にある放射性物質を含む汚染水について、トリチウム以外の放射性物質を、安全基準を満たすまで浄化した水のことです。今年8月から段階的に開始した海洋放出では、ALPS処理水をさらに海水で薄め、トリチウムの規制基準の40 分の1 になるまで希釈して放出しています。なお、放出の前後には海洋モニタリング検査をおこなっていますが、基準値を超過したことはありません。

詳しくはこちら〈福島の今:復興支援ポータルサイト/ちゃんと知っておきたいALPS処理水のこと〉

●解説パネル(画像をクリックするとpdfが開きます)

毎年このイベントを楽しみに訪れているという夫婦は「放射線に関すること全般に対して不安に感じる人もいると思うけれど、自分たちは日々ニュースを見てデータを知っているので、福島産の食品に関する拒否感などはありません」と話していました。

また家族と全国ふるさとフェアを訪れたという女性は「処理水を放出するということを初めて聞いたときは、少し不安だなと感じました。でも、ニュースを見たり今日の展示を見たりして、詳しい取り組みの内容について知ったいまは、問題ないと思っています」と答えました。

3日間のイベントを通じて、たくさんの来場者の方に三陸・常磐の食の魅力を体感していただき、魅力や安全性についても知っていただくことができました。

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