meets!三陸・常磐

イベントレポート

首都圏

MEETS!三陸・常磐 ふくしまフェア
@イオンレイクタウンmori

2024年2月10日(土)~ 11日(日)|イオンレイクタウンmori(埼玉県越谷市)

イベントレポート

福島出身の著名人集合で大盛り上がりの2日間

2月10日(土)から2日間にわたり、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンmoriにて「MEETS!三陸・常磐 ふくしまフェア」が開催されました。会場には、三陸・常磐の食を楽しめる物販コーナー・キッチンカーが出店したほか、福島県にゆかりのある著名人が登壇するトークショーも行われ、多くのお客様にご来場いただきました。

「福島大好き芸人」と復興大臣がステージに

イベント1日目のトークショーには、アルコ&ピースの平子祐希さんとゴー☆ジャスさんが登場。2人は福島県出身で、地元愛なら誰にも負けません。続いて登場したのは、復興大臣の土屋品子氏。ステージに集まった皆さんに「本日はたくさんのご来場ありがとうございます。福島の元気を作りましょう!」と挨拶しました。

ステージの目玉は、福島グルメの試食コーナー。まずは、相馬市松川浦産のあおさをにんにくと一緒にごま油に漬けた「松川浦かけるあおさ」をクラッカーに乗せて一口。ゴー☆ジャスさんが「磯の香りが豊かでおいしい!」というと、土屋大臣も「ごはんやパスタ、うどんにも合いそうですね」とうなずきます。

続いて「福島鮮魚便」コーナーからメヒカリの握り寿司を試食しました。「福島鮮魚便」とは、関東及び宮城県のイオンスタイル16店舗に設置されている、福島県産の水産物のみを扱う鮮魚コーナーのこと。専門販売員が常駐しており、安全性やおいしい食べ方について丁寧に説明してくれるのが特長です。

ゴー☆ジャスさんは「メヒカリは地元でよく食べる魚ですが、お寿司は高級なお店でないと食べられないんですよ」と驚いた様子。平子さんも「これが関東のスーパーで食べられるなんてうれしい」とじっくり味わっていました。

最後に登場したのは、福島県のあんこうと鶏肉、そして宮城県のホタテを使った「ちゃんこなべ」。キッチンカーでも提供されたこの逸品を手掛けたのは、いわき生まれいわき育ちいわき在住、相撲芸人のあかつさんです。あかつさんが「福島で採れた『カナガシラ』という高級魚から出汁をとっているんです」と力説すると、土屋大臣は「出汁がおいしいから、いくらでも食べられそうです」と納得した様子でした。

ステージ後の会見で土屋大臣は「復興をさらに進めるためには、多くの方に被災地の現状を正しく知っていただくことが重要です。イオンの『福島鮮魚便』は、福島の食材のすばらしさをより多くの方に知っていただける場になっていると思います。今後も国内・国外を問わず情報発信を強化していきます」とコメントしました。

大人気アイドルの2人が福島の魅力を発信

2日目のトークショーに登場したのはアイドルグループ「=LOVE」の大場花菜さんと諸橋沙夏さん。福島県いわき市出身の諸橋さんは、TOKYOFM 含むJFN36 局で放送される復興応援プログラム「Hand in Hand」に出演し、復興に取り組む方々にインタビューするなど、福島の魅力を精力的に発信しています。

今回のステージでは、諸橋さんが大好きな地元・福島を大場さんに案内する“女子旅” 動画「【MEETS!ふくしま】イコラブが福島の新たな魅力を発見する旅」(復興庁のYouTube チャンネルで公開中) を振り返りながら、来場したファンの皆さんに福島の魅力を伝えました。

詳しくはこちら〈YouTube:【MEETS!ふくしま】イコラブが福島の新たな魅力を発見する旅〉

2人がまずは訪れたのは、諸橋さんが大好きな水族館「アクアマリンふくしま」です。この水族館の水槽では福島の豊かな海が再現されており、2人は館内を巡りながら“推し” のかわいい魚を発見したそう。続いて、魚介類市場にレストランやお土産コーナーが併設された「いわき・ら・ら・ミュウ」に移動し、新鮮なお魚や貝類、うになどを炭火焼で堪能しました。

その後も、太陽光発電を積極的に活用しているいちごの栽培施設「ネクサスファームおおくま」や、糸やタオルを製造する“撚糸(ねんし) 工場” でありながら観光スポットとしても知られる「フタバスーパーゼロミル」などを訪問し、2人の福島旅行はとても充実していた様子。旅の模様を見返した大場さんは「いますぐにでも福島に行きたくなっちゃった!」と笑顔。諸橋さんも「また絶対一緒に遊びに行こうね!」と力説しました。

最後に2人が「キッチンカーで販売されているご当地グルメ、とってもおいしいですよ!」「福島に旅行に行く前に、ここでもぜひ食べてみてください!」と呼びかけると、直後からキッチンカーの前に長蛇の列ができていました。

ご当地ならではのおみやげで心もつながる

会場には、福島のご当地グルメを手軽に味わえるお土産店が3店舗立ち並びました。2日間を通じてたくさんの方が訪れ、中には「数年前に福島を訪れた際にお土産として買って帰ったお菓子をまた食べたくて来ました」という方や、「福島出身の両親に郷土の味を食べさせてあげたくて立ち寄りました」という方もいらっしゃいました。

そこで、出展した事業者3名に、福島の食の魅力や出展した感想を聞きました。

日本橋ふくしま館MIDETTE

私たち「MIDETTE」は日本橋で福島県産品のアンテナショップを運営しています。今回は「MEETS !三陸・常磐」ということで、自慢の福島の銘菓やグルメ、地酒に加えて、アンコウ鍋など三陸・常磐ゆかりの品を幅広く取りそろえました。ふらりと寄って商品を見てくださる方が多く、幅広い年齢層のお客さまにお買い上げいただけたと感じています。

旭屋

製麺所を営む我々は福島県浪江町の名物「なみえ焼そば」や「ラーメン」などをお持ちしました。震災で被害を受けた地元を再び盛り上げていくべく、地域の企業と共同開発した「カレーラーメン」や「酒粕味噌ラーメン」などのコラボ商品も製造しています。関東のお客さまに直接商品を紹介できる機会は貴重なので、たくさんのお客さまとお話しできたことをうれしく思います。

マルリフーズ

私たちは、あおさとその加工品を扱う業者です。シンプルな乾燥あおさ以外の新商品の開発にも注力しており、一番の人気商品は1日目のステージでも紹介されたオイル漬けの「かけるあおさ」です。私たちの地元である「松川浦」は美しい海が自慢で、海水浴をすることもできます。弊社の商品をきっかけに、福島県に足を運んでいただけると幸いです。

その他、放射線の基礎知識や福島県の魅力を伝える「復興庁ブース」「放射線のことがよく分かるサイエンスステージ」「福島県観光PR ブース」「塗り絵のワークショップ」「福島に関するクイズ大会」など多数の催しが行われました。

パネル展示が“正しく知る”きっかけに

復興庁のパネル展示ブースでは、福島を含む三陸・常磐の情報を発信しました。おいしい海の幸の魅力や観光地の情報だけでなく、放射線やALPS 処理水についてのデータも展示されました。また、パネルを読んでアンケートに答えるとお菓子すくいができるガラポン抽選会も実施。ビニールプールいっぱいの駄菓子を大きなシャベルですくう子どもたちの楽しそうな姿が見られました。

そもそも放射線とは、特定の物質が出す高エネルギーの粒子や、空間を伝わる波(電磁波)のこと。放射線を短時間に大量に浴びると健康を害してしまいますが、人は生きていく中で自然に放射線に触れていて、その量は日本では1人あたり平均で年間約2.1ミリシーベルトほどであるとされています。また、CTでの検査やがん治療にも放射線は用いられています。放射線を知ることは、福島の現状を正しく知ることにもつながります。

詳しくはこちら〈福島の今:復興支援ポータルサイト/ちゃんと知っておきたい放射線のこと〉

●解説パネル(画像をクリックするとpdfが開きます)

パネルを見た方に感想を聞いてみると、家族で買い物に来たという30 代の女性は「放射線は怖いものと感じていたので、いままで詳しく調べたことはありませんでした。しかし、放射線にもさまざまな種類があり、自然界にも放射線があることを始めて知りました」と答えました。

また、お子さんと訪れたという40代の男性は「子育てをしていると放射線のことはどうしても気になりますが、展示を見て福島県産の食べ物の安全性が科学的に証明されていることが分かりました。スーパーでも福島県産の食材を手に取ってみます」と話していました。

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