● イベントレポート ●
知って、学んで、⾏ってみよう!ふくしま
@イオンレイクタウンmori
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日時
12⽉7⽇(⼟)〜8⽇(⽇)
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会場
埼玉県越谷市 イオンレイクタウンmori 木の広場、噴水広場
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時間
11:00~19:00
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入場料
無料
福島の魅力満載のイベントを
イオンレイクタウンで開催!
復興庁は、埼玉県越谷市にて、東日本大震災の復興の状況や、福島の魅力を体感できるイベント「知って、学んで、⾏ってみよう!ふくしま@イオンレイクタウンmori」を2日間にわたり開催しました。
会場では、「福島の今」を伝えるパネル展示や、福島県にゆかりのタレントによるステージイベント、福島の名産品や特産品が並ぶ物販ブースなどさまざまな催しが行われ、多くのお客様にご来場いただきました。
フラガール登場!&復興大臣の開会挨拶
会場のメインステージでは開会に合わせて、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」から3人のフラガールの方々が笑顔で登場。「みなさん、アロハ!」の元気な掛け声で会場を盛り上げ、優雅なフラダンスを披露してくれました。
間近で見るフラダンスに会場が魅了されたところで、伊藤忠彦復興大臣が登壇し、開会の挨拶を行いました。「現地の皆さまの絶え間ない努力によって、復興は着実に進んでいます」と感謝を述べたのち、「このイベントでは、たくさんのタレントの方々が自らの言葉で福島県の魅力を発信します。また、物産展コーナーでは福島自慢のグルメの数々が販売されています。ぜひ、知って、食べて、福島の魅力に想いを馳せていただけたら幸いです」とイベントの見どころをアピールしました。
月1で福島に通う箭内夢菜さんが前向きな現状をお届け
箭内さんは福島県郡山市出身で、俳優やモデルとして活躍しながら福島の復興PRに多数携わっています。
東日本大震災発生当時は、小学校4年生で、学校の体育館で部活動をしているときに大きな揺れに襲われました。何度も鳴る緊急地震速報の音と、吹雪が起きるほどの寒さで、とても不安だったのを覚えていると当時の心境を語りました。
「でも、13年経ったいま、皆さんの努力のおかげで福島には活気が戻ってきています」また、「農林水産業に携わる方々は食の安全を守る努力を続けていらっしゃいますし、浜通りでは震災後に起業した人がたくさんいらっしゃいます。また、福島への移住を希望する方も年々増えているそうですよ」と、いまの福島の前向きな雰囲気を語ってくれました。
そんな箭内さんは、福島の美味しい魚介類が大好き。「ここイオンレイクタウンmoriのスーパーマーケットには、福島の鮮魚が直送で届く『福島鮮魚便』コーナーがあります。今日お集まりのみなさん、ぜひ福島のお魚を食べてください」と力説しました。
ステージの最後には「今日は会場の皆さんとお会いできて本当に嬉しかったです。これからもどんどん福島の魅力をPRしていくので、皆さんが福島を好きになってくれたら嬉しいです」と伝えました。
「福島大好き芸人」の2人が登場し大盛り上がり!
イベント2日目の最初のステージには、福島県出身で地元愛あふれるお笑い芸人のアルコ&ピース・平子祐希さんと、たんぽぽ・白鳥久美子さんが登壇するトークショーが行われました。
2人は東日本大震災が発生してから、芸人としてお笑いイベント等で頻繁に福島を訪れ、地元の方々を元気づけながら復興を見守ってきました。「いまでは倒壊した建物がどんどん再建されて、観光地も活気づいてきていますよね」「そうそう。各地の名産品の知名度も上がったんじゃないかな」と語ります。
福島県のアンテナショップ「MIDETTE(ミデッテ)」のおすすめグルメ・ベスト3の試食タイムで最初に紹介されたのは、福島のお正月の食卓には欠かせない総菜の「いかニンジン」です。平子さんは「ニンジンがそんなに好きじゃない僕でも、慣れ親しんだこの料理は大好きなんです」と嬉しそうに試食しました。
次に登場したのは、松川浦産の乾燥あおさをにんにくやごまなどと一緒にごま油に漬け込んだご飯のお供「かけるあおさ」です。白鳥さんは自宅にこれを常にストックしているそうで、「海外にいる先輩芸人にプレゼントしたら、これぞ日本の美味しさね!と、とても喜ばれたんですよ」と普段からの愛用エピソードを披露しました。
最後に紹介されたのは「カナガシラのアヒージョ」。これは「カナガシラ」という市場に出回りにくい魚(未利用魚)を骨まで美味しく食べられるオイル漬けに加工したもので、平子さんは「おしゃれな見た目だけど出汁がしっかり効いている。これは日本人が大好きな味」と絶賛しました。
しめくくりには二人から来場者の皆さんに「私たちの地元にぜひ遊びに来てください!」と熱いメッセージが送られ、会場は温かな拍手に包まれました。
大人気アイドル「=LOVE」が体験談で魅力を語る
2日目午後のステージには、大人気アイドルグループ「=LOVE」の諸橋沙夏さんと大場花菜さんによるトークショーが開催されました。ステージには多くのファンが集まり、2人が登場すると大きな歓声が会場を包みました。
福島県いわき市の出身の諸橋さんは、TOKYOFM 含むJFN36 局で放送される復興応援プログラム「Hand in Hand」に出演し、復興に取り組む方々にインタビューするなど、福島の魅力を精力的に発信しています。ステージ上で、埼玉県出身の大場さんと一緒にこれまでの活動を振り返りました。
最近の諸橋さんは、番組を通じて相馬市で江戸時代から続く伝統工芸品の「大堀相馬焼」に挑戦。さらに大熊町の地元で愛される食堂「食事処 池田屋」を訪問したり、震災と原発事故を乗り越えて復活した遊漁船「アンフィニー号」で相馬港から出港してヒラメ釣りをしたりなど、各地でさまざまな実体験を語りました。
番組で体験した内容を聞いた大場さんは「最近、福島に遊びに行きたくて、情報を調べまくってるんだよ~!」と、全力で福島を楽しむ諸橋さんがうらやましい様子。すると諸橋さんは「復興に向き合っている人たちをみんなに紹介できることが本当に嬉しい。これからも復興には時間がかかると思うけど、少しでも力になれたらと思います」と思いを語りました。
最後に、2人が「絶対福島に来てね!」と会場に呼びかけると、ファンの皆さんから「おー!」という元気な返事が返ってきました。
また、2日間のイベント中は、屋外のキッチンカーで、福島県産の食材を使った諸橋さんのコラボメニューが販売されていました。福島県産の豚肉を使用したロースハムのホットサンドを購入した方は「ロースハムが柔らかくて美味しい。これまで産地を意識したことはあまりなかったが、福島県産の食品を見つけたら買ってみようと思います」とコメント。
イベントに訪れた=LOVEファンの方々に話を伺うと、「番組を見て、諸橋さんが取材をした場所を訪れたことがあります」「沙夏さんの活動を通じて福島に興味を持ち、福島のファンになりました」といった声が聞かれ、若い世代にも福島の魅力が伝わっているようでした。
銘菓、ラーメン、日本酒…福島自慢の逸品がずらり
会場には、福島のご当地グルメを味わえる物販ブースも出店し、福島名産品のグルメや銘酒が多数並び、連日多くの人が訪れました。
スタッフは、「今回は浜通りの商品に注力していて、名物の乾燥あおさや新商品のカナガシラのアヒージョなど、多数取り揃えました。このようなたくさんの人が訪れる場で福島の美味しいものを知って、生活の中で福島のことを意識してもらえたら嬉しいですね。そして、いつかは現地に足を運んでもらえたらありがたいです」と語りました。
通りがかりにブースに訪れたという夫婦は「日本酒が好きで、福島のお酒をよく買っています。最近はアンテナショップや酒屋さんで買うことが多いですが、今度は福島を旅行していろんな日本酒を楽しみたいです」と言いながら、お気に入りの銘柄の日本酒を購入していました。
また、祖父が福島に住んでいるという10代の女性は「福島にあるおじいちゃんの家に行くのが大好き。お蕎麦やつけもの、お米などの食べ物が美味しいし、山や川などの自然がすごくきれいなんです。私の地元でも福島の食べ物が買えて嬉しいです」と語りました。
パネル展示で「福島の今」への理解が深まる
復興庁のパネル展示ブースでは、福島の復興についてのパネル展示も行われました。また、パネル展示を見てアンケートに答えるとお菓子すくいができるガラポン抽選会も実施しました。
「放射線の基礎知識」や、ALPS処理水の情報などをパネルで紹介しました。福島県内各地の放射線の空間線量率は、世界の都市と比べてもほとんど差が無く、ALPS処理水海洋放出に伴う海水モニタリングの結果も安全の基準を満たしています。また、農林水産物の検査結果に関して基準を超えているものはほとんどありません。
お子さんと一緒にイベントに遊びに来たという30代の女性は、この展示を見て「自分も東北の出身なので、福島第一原発の廃炉がどのように進められているのか気になっていました。今日ここで科学的な事実をしっかりと知ることができてよかったです」と言っていました。
ALPS処理水について、詳しくはこちらをご覧ください。
〈ちゃんと知っておきたいALPS処理水のこと〉
「復興の状況」を知らせるパネルでは、原発周辺の浪江町、大熊町、双葉町、富岡町で伝統の祭りが次々に復活し、にぎわいが戻ってきた様子を紹介しました。一方で縮小しつつあるものの、いまだ立ち入りが出来ない区域が一部残っていることも紹介しています。ブースには、被災市町村のパンフレットも置き、「ふるさと復興・創生」に懸命に取り組んでいることをアピールしました。
3人のお子さんと一緒に訪れたという40代の男性は、「震災から10年以上がたち、福島がどれくらい復興しているかは正直知らなかったです。現地のお祭りにたくさんの人たちが集まっている写真などを見て、復興のリアルな状況が分かりました」と言っていました。
サイエンスYouTuber & ポケモンに子どもたちが大喜び
両日の午後には大人気サイエンスYouTuberの市岡元気先生が登場し、放射線について楽しく学べるサイエンスライブが行われました。
元気先生は「放射線は電磁波という『波』の一種です。スマートフォンが通信するための『電波』や、電子レンジで食べ物を温めるのに用いられる『マイクロ波』、みんなの目に見える光である『可視光』、日焼けの原因になる『紫外線』などの仲間なんですよ」と、子どもたちに分かりやすく説明しました。
科学の知識が目で見てわかるさまざまな実験では、スマートフォンをアルミホイルで包むと電波が届かなくなり、通信できなくなる様子を見せ、電波がアルミに遮られるのと同じように、放射性物質を鉛で包むと放射線を防ぐことができることを実演しました。
最後に元気先生は「放射線は自然界にも存在していて、誰でも日常的に接しているものです。」「福島県産の食べ物は検査され、基準を満たしたのもが出荷されています。ですから、安心して食べていただいて大丈夫なんです」と参加者に伝えました。
参加者の多くは小学生中~高学年の子どもたちで、普段はあまり意識していない放射線の知識についてしっかり学べた様子でした。
また、ふくしま応援ポケモンの「ラッキー」がステージに登場し、希望者とのグリーティングを行いました。
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
ラッキーは幸せ(福)を運ぶと言われているポケモンで、福島県の「福」を連想させることなどから、「ふくしま応援ポケモン」に任命されています。当日は、ラッキーに会うために会場を訪れたポケモンがだいすきな親子が多数参加し、お気に入りのポケモンのぬいぐるみを抱えた子どもたちがラッキーとの交流を楽しんでいました。
おいしいお魚「常磐もの」の塗り絵をスクリーンに泳がせよう!
ショーの合間には、フランス出身で、現在大熊町在住のイラストレーター、ブケ・エミリーさんが描いた「常磐もの」の魚やタコ、イカを題材にした塗り絵のワークショップ「福島の海~おえかきパラダイス~」も行われました。この展示では、子どもたちが自由に色を塗ったイラストをスキャンすると、ステージ上の大型スクリーンに映し出された海のイラストの中で、塗り絵の魚たちが泳ぐ姿を見ることができます。
自分が描いた絵が動くという非日常の体験に、子どもたちは大いに喜んでいました。また、福島の海ではどんな魚が獲れるのかを知る機会にもなったようです。
2日間のイベントを通じて、お子さんから大人までさまざまな年代の方に、「福島の今」を知って、楽しんでいただくことができました。
日本橋ふくしま館
MIDETTEについて
全国に誇る福島県の日本酒や果物、工芸品などの特産品の魅力をはじめ季節ごとの観光情報、食の安全・安心を確保する取り組みなど、復興に向かう「ふくしまの今」を発信していきます。
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【アクセス】
住所:東京都中央区日本橋室町4-3-16柳屋太洋ビル1階
営業時間:10:30~19:00- 東京メトロ銀座線・半蔵門線三越前駅A8出口から徒歩3分
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- JR新日本橋駅2番出口から徒歩1分
- 江戸バス北循環⑩新日本橋駅停留所から徒歩1分
- 無料巡回バス「メトロリンク日本橋」乗り場⑥新日本橋駅停留所から徒歩1分