● イベント詳細 ●

RKBカラフルフェス2024
-
日付
10月12日(土)~10月13日(日)
-
会場
RKB毎日放送会館、福岡タワー周辺
-
時間
10:00-17:00
-
入場料
無料
福岡で福島を知って、食べて、学んでもらいました!
イベントキャンペーン「知って、学んで、行ってみよう!ふくしま」を展開する復興庁は、福岡県福岡市百道浜で10月12日・13日に開催された「RKBカラフルフェス2024」にブースを出展しました。復興庁が九州でこうしたイベントに出展するのは初めてで、晴れ上がった秋空の下、福岡タワー周辺の会場に詰めかけた来場者に、震災からの復興が進む「福島の今」と魅力をアピールし「知って」「食べて」「学んで」いただきました。
福島の安全性、最新情報を発信!
地元放送局が開催するこのイベントは、特設ステージからの公開生放送をはじめ、九州各地の名産や人気商品を購入できる物販ブース、子どもから大人まで楽しめる展示、体験ブースなどが約80ブースあり、毎年5万人ほどの人出でにぎわう人気企画です。
復興庁展示ブースでは、東日本大震災と福島第一原子力発電所事故からの復興が進む福島県の現状や魅力について、パネル展示をしました。物販ブースでは、福島県の物産館「MIDETTE(ミデッテ)」が出店、福島県の人気名産品が店頭に並びました。
復興庁の展示ブースでは、放射線の基礎知識や、ALPS処理水の情報などをパネルで紹介しました。福島県内各地の放射線の空間線量率は、世界の都市と比べてもほとんど差が無く、ALPS処理水海洋放出に伴う海水モニタリングの結果も安全の基準を満たしています。また、農林水産物の検査結果に関して基準を超えているものはほとんどありません。
放射線についての詳しい情報は(ちゃんと知っておきたい放射線のこと)をご覧ください。
ALPS処理水についての詳しい情報は(ちゃんと知っておきたいALPS処理水のこと)をご覧ください。
「復興の状況」を知らせるパネルでは、原発周辺の浪江町、大熊町、双葉町、富岡町の各町で伝統の祭りが次々に復活し、にぎわいが戻ってきた様子を紹介しました。一方で縮小しつつあるものの、いまだ立ち入りが出来ない区域が一部残っていることも紹介しています。ブースには、被災市町村のパンフレットも置き、「ふるさと復興・創生」に懸命に取り組んでいることをアピールしました。
福島の復興に関心あり、
行ってみたい!
復興庁ブースでは、家族連れや中年のご夫婦など多くの方が訪れました。パネルを見てクイズ付きアンケートに答えると、ガラポン抽選で景品がもらえます。ブースの前には長い列ができるなど、オープン早々からにぎわい、熱心にパネルに見入る人や、幼い子どもに代わってクイズに挑む保護者の姿も見られました。1等はご当地ラーメンセット、2等と3等はシャベルによるお菓子すくいになっており、スタッフの「頑張れ」というコールの中、多くの歓声と笑いに包まれました。
オープン早々に来場した福岡市内の女性(20代)は「テレビで福島のイベントがあると知り、早速来てみたくなった。父が福島の隣の宮城の出身なので、福島の復興の動きは、いつも気になっている。放射線の問題も安心できる状態になっていることが、展示パネルを見てよく理解できた。息子がもう少し大きくなったら、一緒に福島にも出掛けたい」と言いながら、2歳の男の子とお菓子すくいを楽しんでいました。
また、小学生2人と一緒に来た女性(40代)は「震災直後から大変なご苦労があったと思うが、13年が過ぎ、復興がどんどんと進んでいる様子がよく分かった。ただ、まだ一部には立ち入りできない区域があるので、これからも福島の復興に関心を持って見守っていきたい。東北に行ったことはあるが、福島はまだなので、いつか出掛けたい」と語っていました。
男性(60代)は「ALPS処理水について理解が進んでいるのはよいこと。私たちも常磐のものの水産物をどんどん食べて応援していきたい」と話してくれました。
新たな福島の魅力に
出会うきっかけに
物販ブースでは、福島県の物産館「 MIDETTE(ミデッテ)」が出店。「福島の今」と「魅力・元気」を「ミデッテ(見でって)ください」と呼びかけました。店頭には酒どころ福島の酒、人気のお菓子、福島名物の桃をふんだんに使ったドリンク、水産加工品など約75品目が並びました。物産館によると「今回は、浜通りの魚と海藻の産品を増やした」とのことで、カツオ、サンマ、メヒカリ、アオサ、ノリの加工品が並びました。
スタッフは「博多、札幌と並ぶ日本三大ラーメンの喜多方ラーメンは縮れ麺が特徴。こういった商品知識だけでなく、特産品にまつわる文化や背景も発信していきたい」と話し、福島県浪江町の鈴木酒造店の奮闘ぶりも紹介。同社が震災で山形県へと移設し、10年の歳月をかけ2021年に念願の浪江町で、地元産コシヒカリと地元の水を使った純米吟醸「磐城壽(いわきことぶき)」の酒造りを再開した例を紹介しました。「福岡の人たちが、先に開催した札幌の人たちと同じように福島の復興を応援していることが分かり、元気をいただいた。私たちもさらにアピールを続けていきたい」と、福島復興にかける熱い思いを語ってくれました。
物販ブースに「あっ、『ままどおる』があった!」と早速飛び込んできたのは、近くに住む男性(50代)の家族5人組。「地元福岡の銘菓とも違った味がする」と、このお菓子が気に入っているようす。男性は東日本大震災の直後から、「radiko」で福島のラジオ放送を聞き続けており「ずっと被災地に思いを寄せてきた。まだ課題は残るが、酒も好きだし、魚もいっぱい食べていきたい」と応援の気持ちを言葉にしました。
カワウソのぬいぐるみを買った小学3年の男の子を連れた女性(40代)は「まだ立ち入りが出来ない区域があって、大変だなあと思う。息子がもう少し大きくなったら、福島に行ってみたい」と話し、せんべいを買った男性(30代)は、ボランティア活動で地域づくりに取り組んでおり「福島の今後にもめちゃくちゃ関心がある。東北を盛り上げていきたい」と熱心に話してくれました。
青空の下、明るい笑いと歓声に包まれたイベント会場。新たな福島の魅力に出会うきっかけになったようです。