親子ヒラメ釣り大会in浜通り ~復興の今を、釣って、食べて、体感‼~ 親子ヒラメ釣り大会in浜通り ~復興の今を、釣って、食べて、体感‼~

復興庁は、2024年10月27日(日)、「親子ヒラメ釣り大会in浜通り ~復興の今を、釣って、食べて、体感‼~」を開催しました。イベントには25組50名の親子が参加し、福島県相馬沖で釣りを楽しみながら海の豊かさや水産物の美味しさを体感し、福島県の復興の今を知っていただきました。また、特別ゲストとして、釣りと料理が趣味で4児の父である俳優・タレントの杉浦太陽さんが参加し、イベントを盛り上げました。

イベントの前半は「ヒラメ釣り」を行いました。早朝に船に乗り込んで相馬港を出発し、相馬沖でヒラメを釣ってその大きさを競い合いました。
後半は、相馬港の近隣施設「わくわくランド」にて、「ヒラメのさばき方教室」と「釣りの仕掛け作り教室」が行われました。

晴天に恵まれ、親子の笑顔あふれる一日となったイベント当日の模様をダイジェストでお伝えします。

2024年10月27日(日)、「親子ヒラメ釣り大会in浜通り ~復興の今を、釣って、食べて、体感‼~」が開催されました。

動画で見たい方は
こちらから!

豊かな漁場「相馬沖」で
巨大ヒラメを釣り上げる!

参加者たちは早朝に相馬港へ集合し、開会式に参加。釣り大会のルールや安全の確保に関して説明を受けた後、「豊漁丸」「アンフィニー」「アンフィニーⅢ」「明神丸」「あらし丸」の5隻の船に分かれて相馬沖へと向かいました。それぞれの船には釣り経験豊富なインストラクターが乗船し、常に参加者をサポートする体制で相馬港を出港しました。

  • 参加者1
  • 参加者2
  • 参加者3
  • 参加者4
  • 参加者5
  • 参加者6
  • 参加者7
  • 参加者8

当日は海が穏やかで波も少なく、絶好の釣り日和!生きた小魚を釣り針に付けて泳がせることで、小さな魚を食べる大物を狙う「泳がせ釣り」という手法で、ヒラメを狙いました。

相馬沖はヒラメ釣りにおいて全国有数の漁場とされています。一般的なヒラメ釣りでは一日中釣り糸を垂らしても1度もヒラメがかからないことも珍しくないのですが、相馬沖ではたった数時間で何度もヒラメが食いつくことがあるほどです。

福島県の海は「常磐沖」とも呼ばれ、冷たい黒潮と共に北上してきたさまざまな魚が、暖かい親潮で発生したプランクトンを食べて大きくなる豊かな海です。そのおかげで、「シラウオ」「カツオ」「ヒラメ」「サンマ」「アンコウ」「メヒカリ」など、1年を通してたくさんのおいしい魚が港に水揚げされ、これらは「常磐もの」と呼ばれています。また、海洋資源確保のため幼魚の保護も徹底されており、ヒラメの場合「50cm以下の個体はリリース(※)する」という決まりを漁業者が設け遊漁船もそれに協力しています。
(※他の地域では30cm以下のサイズをリリース)

その日かかったヒラメはどれも大きくて重たいもので、エサにヒラメが食いつくと釣り竿がぐんと大きくしなります。子どもたちは慣れない釣りに戸惑いながら、親と協力して必死にリールを巻いていきます。杉浦太陽さんは重たい竿と格闘する子どもたちを見守りながら「頑張れ!負けるな!」と声をかけたり、一緒に竿を持って手助けしたりしていました。

  • 参加者9
  • 参加者10
  • 参加者11
  • 参加者12
  • 参加者13
  • 参加者14
  • 参加者15
  • 参加者16

時間が経つにつれて、子どもたちは大きなヒラメを次々に釣りあげていきます。2時間で複数匹のヒラメを釣りあげた子も珍しくなく、釣果は上々でした。

  • 参加者17
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  • 参加者25

港に帰ってきた子どもたちは「ヒラメがたくさん釣れて楽しかった!」「一生懸命リールを巻いたら腕が筋肉痛になっちゃった!」と晴れやかな笑顔で報告してくれました。

1位は驚きの90cm!
笑顔で臨んだ表彰式

釣りを終えた参加者は、近隣の「わくわくランド」へと移動し、昼食を取って一休み。その後、誰が最も大きなヒラメを釣ったのか、ドキドキの表彰式が始まりました。今回の大会は、釣りあげたヒラメの口を閉じた状態で口の先から尾の先までの長さを測り、最も長かった人が優勝というルールです。

気になる結果は、3位は78cm、2位が79cmと非常に僅差。そして、優勝者は90cmという規格外の大きさのヒラメを釣り上げていました!表彰される親子は誇らしげな顔で、杉浦太陽さんから授与される賞品を受け取ります。会場の参加者たちからも、大きな拍手が贈られました。

  • 表彰式1
  • 表彰式2
  • 表彰式3

ヒラメをおいしく食べる
「さばき方教室」

もっと釣りを楽しむ
「仕掛け作り教室」

イベントの後半では、ヒラメのさばき方教室と釣りの仕掛け作り教室が開催され、親子は前後半の2グループに分かれて参加しました。

ヒラメのさばき方教室

ヒラメをさばく際には定番の「3枚おろし」ではなく「5枚おろし」をする必要があります。今回は、地元漁協の皆さんを先生として招き、5枚おろしの手順とコツを伝授していただきました。

講師の皆さんは、参加者の目の前でヒラメの5枚おろしを実践しながら、その手順を分かりやすく説明してくれました。さらに、ゲストの杉浦太陽さんも慎重ながら慣れた様子でヒラメをさばいてみせ、その見事な手つきに参加者からは賞賛の声が上がりました。

子どもたちが講師の手元を熱心に見つめる中、保護者の方々からは魚の美味しい食べ方、保存方法についての質問が飛び出し、キッチンの中は活気であふれていました。
そして教室の最後には、ヒラメのつみれとあおさが入ったすまし汁がふるまわれ、子どもたちから「おいしい!」「おかわり!」の声が聞こえるほど好評を博しました。

  • さばき方教室1
  • さばき方教室2
  • さばき方教室3

仕掛け作り教室

釣りの「仕掛け」とは、釣る対象の魚に合わせて、釣り針や糸、重り、浮きなどを組み合わせて作る道具のこと。この教室では釣りサポートスタッフ3名が先生となり、仕掛け作りの基礎である「釣り糸の結び方」を伝授しました。

参加者には練習用の釣り糸と結び方の手順を解説した紙が配布され、実際に手を動かして4種類の糸の結び方を学びます。最初は苦戦して「これ難しすぎるよ」「どうやったらいいか分からない」と訴えていた子どもたち。しかし、講師に目の前で結び方を見せてもらうと、少しずつコツをつかみ、最終的にはほとんど全員が釣り糸の結び方を1種類以上身につけることができました。

スタッフは「釣り糸の結び方をマスターすれば、釣りをしているときに仕掛けの一部が壊れても、自分で修理できます。釣りをするならずっと使う技術なので、今のうちに学んでおいて損はありませんよ」と、長年釣りを楽しんできた“釣りの先輩”としてエールを贈りました。

たくさんの参加者に釣りや食を通じて福島の海の魅力を改めて感じていただき、イベントは大盛況のうちに幕を閉じました。

  • 仕掛け作り教室1
  • 仕掛け作り教室2
  • 仕掛け作り教室3

特別ゲスト・杉浦太陽さんインタビュー

今日は参加者と同じ船に乗っていたのですが、協力しながら釣りに挑むほほえましい親子の姿が印象的でした。僕自身、自己ベストの91cmのヒラメを釣り上げることができて驚きです。相馬の海はポテンシャルが高くて、釣りをするのが楽しいですね。

また、相馬のヒラメは大物であればあるほど味わい豊かで、刺身や煮つけはもちろん、フライにしてもおいしいとのこと。「釣りは魚を食べるところがゴールだ」と思っているので、参加者の皆さんが今日の教室でヒラメのさばき方を覚えて、お家でおいしく調理して食べてくれることを願っています。

  • 特別ゲスト・杉浦太陽さんインタビュー1
  • 特別ゲスト・杉浦太陽さんインタビュー2

実施概要

開催名称
親子ヒラメ釣り大会in浜通り
~復興の今を、釣って、食べて、体感‼~
運営
読売エージェンシー、つり人社
開催日時
2024年10月27日(日)
第一部:親子ヒラメ釣り大会
第二部:ヒラメの捌き方教室・釣りの仕掛け作り教室
開催場所
第一部:相馬港(相馬沖)
第二部:新地発電所 わくわくランド

観光情報

福島で釣りを楽しもう!
(沖釣り)

相馬沖では、例年10月頃まではヒラメ釣りのシーズンが続きます。「大判のヒラメを釣ってみたい」「アタリを多く経験してみたい」という人は、ぜひ福島の海におでかけください。

今回イベントに協力いただいたアンフィニーについての記事はこちらからご覧いただけます。

相馬復興市民市場
浜の駅松川浦

相馬で水揚げされた新鮮な魚介類をはじめ、地元農産物や加工品、お土産などを販売しています。海鮮食堂「浜の台所 くぁせっと」では、旬の地元海産物を使ったメニューが味わえます。

道の駅そうま

「相馬野馬追」の陣屋をイメージした道の駅。相馬市内で収穫された野菜や果物、特産品や工芸品などの物販販売をおこなったり、レストランでは福島県産の肉料理を中心としたここでしか食べられないメニューもご用意しています。

相馬野馬追

馬を追う野馬懸、甲冑競馬、神旗争奪戦、街を騎馬武者が行進するお行列などの神事からなる祭り。1,000年以上続く伝統行事を一目見ようと、毎年夏に全国各地から観光客が集まります。

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