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岩手の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.9|2017年3月8日

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日本のおもてなし文化を海外へ発信

伝統工芸品のコラボレーション「南部鉄器おもてなしセット」

2020年、日本でのオリンピックパラリンピック開催決定を契機に、日本文化が世界中から注目を集めています。とりわけ日本の伝統工芸品は、海外から高い評価を受けており、茶道や茶器をはじめとしたお茶の文化に対する注目度の高さに期待が寄せられています。
海外でも人気を集めているのが「南部鉄器」です。平安時代、現在の滋賀県にあたる近江の国より藤原氏が鋳物師を招いたのが始まりとされ、江戸時代には伊達藩の保護も受け、昭和34年、盛岡と奥州水沢とが南部鉄器のブランドを確立し、現在に至っています。

「昭和29年、5代目にあたる富之進が、鉄瓶のアメリカ輸出に成功。鉄瓶がはじめて海を渡りました。現在もそのチャレンジ精神を受け継ぎ、3年程前からものづくり補助金制度を用いて鉄瓶開発を行っています。」そう話してくれたのは、南部宝生堂 株式会社及富の菊池章専務。この挑戦が地元新聞紙に掲載されたことをきっかけに、「復興ビジネスコンテスト2016」の応募を後押しする声が同社に寄せられました。
試行錯誤の末、たどり着いたのが「日本ならではの伝統工芸の粋を極めたおもてなし」

日本を代表する工芸品である京都の「清水焼」とのコラボレーションの実現は、伝統工芸に新たな息を吹き込ました。そして、この「清水焼」とのコラボによって開発した商品が、「アロマ急須セット」です。急須本体には南部鉄器を使用し、蓋には京都清水焼が用いられています。伝統工芸品同士のコラボレーションという斬新な発想が評価され、復興ビジネスコンテスト2016では、優秀賞を受賞しました。


アロマ急須セットの写真

アロマ急須セットのほか、
清水焼とのコラボレーション商品を開発中です

岩手県の伝統工芸品の写真

お湯を注ぐと、蓋についた穴からは湯気とともに
ふわりとお茶の香りが匂い立ちます。

「つまみや湯飲みにも部分的に市松模様を施したほか、蓋に穴を開けることによってお茶の香りを楽しむことができるようになっています。岩手県から発信する工芸品が、世界の国々で活躍することで、復興、東北のものづくりへの起爆剤にも繋がると思います。震災以降、全国の皆様からの温かいご支援は、本当にありがたいことです。継続するのに困難であった伝統工芸にも、素晴らしい光を与えて頂きました。
今後も、積極的に新しいものづくりに邁進して参ります。」この清水焼のほか、貝象嵌(かいぞうがん)や絵巻漆(えまきうるし)とのコラボレーション開発にも力を注ぎます。
“岩手から世界へ”彼らの挑戦は続きます。


「新しい東北」復興ビジネスコンテストとは
復興庁の「新しい東北」官民連携推進協議会では、被災地の産業復興に向けた地域産業の創出の機運醸成を目的に、平成26年度より「新しい東北」復興ビジネスコンテストを開催しています。
くわしくはこちら  
http://www.newtohoku.org/bcontest/BC_winner2016

内村航平選手が復興応援大使に就任しました

復興庁は、被災地の現状を国内外へ情報発信することを通じて被災地を支援する「復興応援大使」を新たに設け、オリンピック金メダリストの内村航平選手に就任頂きました。

2月23日(木)には、安倍総理大臣、内堀福島県知事を表敬訪問し、「被災地の方々に、体操競技を通じて勇気や感動を与えられるようになりたい。一緒に頑張っていきたい。」と想いを述べました。

内村選手と安倍総理大臣、内堀福島県知事との写真

7年目の挑戦(内村選手のサインの写真)

内村選手の写真

内村選手のために用意された復興応援大使の名刺には、内村選手のサインと“挑戦”の文字が記されています。今後、内村選手には、復興応援大使として復興庁が主催または後援するイベントへの参加や、復興庁が行う広報媒体への出演等、東日本大震災の被災地復興への支援にご協力頂く予定です。

株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構「支援決定期間の1年延長」
震災前借入金がある方は、支援の可能性があります!


株式会社東日本大震災事業者再生支援機構では、震災前借入金の返済負担が重いと悩んでいる事業者に対して、震災前借入金に対する元金返済猶予・利息減免・債務免除や、今後の新たな借入金の債務保証の支援を行っており、このたび来年(2018年)2月22日まで支援決定期間を1年間延長しました。
具体的には、例えばこれから本設移転など本格的に事業再開を目指す皆さまや、仮設で事業を継続される皆さま、営業賠償の取り扱いが変更され資金繰りを検討する必要のある皆さま等に支援の可能性がありますのでご検討ください。
なお、相談を受けてから支援決定までには相応のお時間が必要となります。支援対象となり得る事業者の皆さまは、本年(2017年)夏頃までに早めに下記までご相談ください。お電話頂ければ、こちらからお伺いさせていただきます。

株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構 仙台本店 業務部
電話:022-393-8550(受付時間 平日9:00~18:00まで)
震災支援機構ホームページ  
http://www.shien-kiko.co.jp/

東日本大震災事業者再生支援のイメージ図

つくろうTV

この1年、岩手、宮城、福島のいろんな「つくろう宣言」がひとつひとつカタチになりました。

サンドウィッチマンの写真

2017年 3月11日(土)8:00~
「みんなで未来をつくろうTVスペシャル」
BS日テレで放送!

パート1「みんなで未来をつくろう教室」
~課外授業編~

サンドウィッチマンが町のCMづくりに
挑戦します!

パート2「新しい東北スペシャル」
被災三県で、復興のため、町の未来のために
奮闘する方々を追いかけます!

みんなの未来をつくろうニュース

Vol.8|いわての未来をつくろうニュース