これまでに実施された「つくろう教室」を
レポートします!
船越湾を望む高台に再建した、山田町立船越小学校。
ここに通う6年生22人が「みんなで未来をつくろう教室」に取り組みました。
まずは1人1人が、自分の住んでいる町のよさを書き出していきます。
ずっと目にしている海や山は、すぐに出てきました。ほかには何がある?担任の長山先生の呼びかけに、「あ!」と鉛筆を走らせる子も、「うーん…」と悩む子もいます。
この後のインタビューの練習も兼ねて、それぞれ家族に「町のよさベストスリー」を聞く宿題がでました。
身近なところでも、自分とちがう意見があることを発見できたようです。
自分たちが思いつかないような町のよさを見つけるため、班にわかれてインタビューへ。
地元の人もお買い物にくる「道の駅やまだ」やスーパー、町役場に出かけ、緊張しながら取材を申し込みます。「また今度ね」と断られることもありましたが、めげずに挑戦し、多くのよさを教えてもらいました。
まずは、プロの技を教わって、もう一度町のよさを見つけてみます。考え尽くしたと思っていたけれど、教わったヒントをきっかけに、どんどん新しいよさが見つかります。
ここからは、班になってCMづくり。これまでに出た町のよさを出しあって、「自分たちがいちばん伝えたいこと」を話し合い。
「やっぱりオレはこれが伝えたい」「でもこっちもいいよ」と白熱した議論が交わされました。
どんな15秒にするか、具体的なアイデアを出していきます。登場人物から考える班、メッセージから考える班、他とは違うことをしたい!と思う班も。悩んで止まってしまったときは、先生が「どこで悩んでいるの?」と声がけ。
悩みポイントを自分で説明することから解決につながり、さらに新しいアイデアが生まれることもありました。
コツコツ作った小道具(というより、かなり立派な大道具!)を用意し、テレビ枠の中で練習を重ねました。15秒内にするのはもちろん、客席からの見え方チェックをし、セリフの言い回しを変えたり、ポーズを追加したり。みるみる完成度があがっていきます。
ついに迎えた本番。「一年中自然豊かな町」「海の幸も山の幸もおいしい町」「誰でもやさしい町」「夜の海が光る町」「養殖業が盛んな町」、それぞれに見つけた町のよさが、力いっぱい伝わってくる発表になりました。
最初は「これでいい?」と先生に聞くこともあった子供たちですが、自分たちでつくっていくうちに「こうしよう!」と夢中になっていきました。来春、中学校進学で離ればなれになっても、この経験を思い出に、元気に歩いていってくれればと思います!