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岩手の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.7|2016年12月22日

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『つくる』『つどう』『つながる』 東日本復興支援センター NPO法人 サンガ岩手

心の“伴走者”として住民一人ひとりと向き合い、寄り添うこと


岩手県大槌町を拠点とする特定非営利活動法人「サンガ岩手」。東日本大震災直後に発足し、支援活動をスタートしました。被災者一人ひとりに寄り添いながら活動するサンガ岩手は、これまで生活自立支援や内職プロジェクト、手作り手芸工房の継続的な運営など、公益性の高い事業を行なっています。平成27年度には復興庁の「心の復興」事業として、被災者の生きがいづくりを支援する活動が採択されました。

『つくる』~仕事づくり~
 現地の雇用創出と地域コミュニティーの構築を目指すプロジェクト。大槌町内の「てづくり工房おおつち」には毎月500名以上の地域住民が訪れ、巾着やバッグなどの手芸製作を行なっています。
手芸活動を通じて仲間づくりから支え合いの関係を築けるよう支援をしています。作品は復興バザーやホームページで販売し、益金をお母さんたちに還元。収入を得ることで働く意欲がわき、自立へつなげています。


手芸の巾着バッグ

『つどう』~仲間づくり~
仮設住宅での支え合い活動ができるように手芸活動以外にも季節の行事を取り入れ、住民が気軽に集まり仲間作りができる場を提供しています。
また、被災地での就労、能力開発のための各種研修事業も実施。これまで行ったプログラムは、野染めやクラフトかごづくり、洋裁、紙すき、ビーズ手芸など。全国から講師を招き、多彩なカリキュラムを仲間とともに楽しんでいます。






手芸活動の様子

『つながる』~生きがいづくり~
製作者が販売できる場を設けることで、高齢者の社会参加を促し、生きがいややりがいのある仕事ができるよう支援しています。
手芸のほか、大槌町の特産品を使ったジャムや漬け物などの商品開発や試食会を開いています。将来的にはサンガ岩手オリジナルブランドを確立し、全国展開することを目標にしています。

サンガ岩手の活動の様子

おおつちの風を染める “Ootuchi Blue”


大槌藍染めプロジェクト
サンガ岩手では、被災地における新たな内職プロジェクトとして、「おおつち藍染」をスタート。プロジェクトでは染料となる藍の栽培、収穫、生地の染色、製品の縫製までを行なっています。
また、「藍畑オーナー制度」を設け、仲間を募集。大槌の土で育つ藍は、海のように深く、やさしさにあふれています。

おおつち藍染

これまでサンガ岩手の手芸品は、どれも既製品の生地を使用していましたが、藍染めプロジェクトでは藍を種から育て染色しています。栽培の様子をホームページ上や、会報で公開することで支援者と共に育てる感覚を共有。今後は大槌の新たな特産品として、藍の葉を使ったお茶やクッキーなどの開発も計画中です。

大槌は藍栽培の「北限の地」

大槌は藍栽培の「北限の地」

ストールや手ぬぐいなどに染色加工する様子

ストールや手ぬぐいなどに染色加工する様子

◆旅行者の“東北への集客”を目指す旅館予約サイト『TOHOKURO(東北路)』を開設しました


復興庁では、東北への外国人旅行者の誘客につながる民間の新たなチャレンジを支援する 「新しい東北」交流拡大モデル事業を推進していますが、その一環として東北専門の旅館予約サイト 『TOHOKURO(東北路)』を12 月 1 日(木)に開設しました。
九州の旅館予約サイトとして既に実績を上げている『KYUSHURO(九州路)』の約3万人の顧客ネットワーク等を活用し、東北の豊富な温泉地を紹介していきます。
本事業を通じ、東北の豊かな温泉の魅力が伝わることで、海外市場における風評被害の払拭や、誘客の拡大につなげ、今後本事業で構築したモデルを他国にも展開し、更なる東北地域の交流人口の拡大を図ります。

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