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岩手の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.5|2016年10月11日

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生きがいづくりとメンタルヘルス支援を ~岩手県大槌町~

テレビ会議システムを用いた研修の様子

テレビ会議システムを用いた研修のようす

認定NPO法人 心の架け橋いわて
震災から5年半を経過した今、現地の状況、環境の変化に即した新しい地域自立型の支援を目指します。28年度復興庁の被災者支援総合交付金の支援を受けた『心の架け橋いわて(こころがけ)』で代表を務める鈴木満さんは、長年岩手県で勤務した精神科医です。震災後、多職種の専門家達と『心の架け橋いわて』を立ち上げ、仮設住宅などを訪問する出前型の精神医療支援を大槌町で行なってきました。

被災地外の支援者にとっては、岩手県の沿岸部までの移動距離と時間が大きな問題でした。そこで、IT技術を利用した遠隔支援を用い、これまでのように現地と繋がり、相手の顔を見ながらの面談を継続することで、その課題の解決を図ろうとしています。このスマートアウトリーチ(遠隔型訪問医療)は、現地スタッフと遠隔地のスタッフがチームとなり、ともに被災地を支えていくことを目指すものです。

また、支援者側だけでなく「精神科にかかる」ということへの抵抗感がある被災地の住民に対しても、コミュニティ・カフェにおける高齢者の生きがい作りとメンタルヘルス支援「認知症カフェ」(=オレンジカフェ)を提唱。医師やケアマネジャーだけではなく、近所や役場の人などが一堂に集い、自然に相談できる場所の提供を通して、住民・地域に正しい理解を普及し、メンタルヘルス・リテラシー向上を図ろうとしています。同時に、専門家ではない周囲の人材への支援力強化も重要な課題となっているため、支援者育成研修会も開催。地域自立型の支援に移行していくため、岩手県在住の人材も育成しています。

こころがけは、地域が主体となった持続可能な医療支援体制を被災地に残していくために新たな形を築こうと、現地とともに歩みを進めています。





被災者支援総合交付金とは
東日本大震災に伴う避難生活の長期化や、災害公営住宅等への移転など、被災者を取り巻く生活環境が変化する中で、安定的な日常生活を営むことができるように、円滑な住宅・生活再建の支援、心身のケア、生きがいづくりによる「心の復興」や、コミュニティづくり促進等、各地域の復興の進展に伴う課題に対応した活動の総合的な支援を目的としています。

子どもの皆さんの、
悩みや相談にこたえます

震災により、さまざまなストレスを受けた子供達やその保護者への支援を行なう市町村に専門家を派遣するとともに、児童相談所等の専門相談や支援体制を強化し、被災児童等の長期的な支援を行ないます。
また、県外に避難している子育て家庭が交流する場づくりを行なうとともに、避難先から県内に戻ってきた親子が交流する場づくりを行います。


連絡先

子どもと家庭テレフォン相談
(中央児童相談所):024-536-4152

キャラクター
チームふくしまぷらいど。

福島フードファンクラブ
「チームふくしまプライド。」とは

復興庁の支援のもと、一般社団法人東の食の会が、誇りを持った生産者と食べて応援したい人々が集う場として福島の食のファンクラブ「チームふくしまプライド。」を9月8日に設立しました。
応援して頂くファンクラブメンバーを募っています。ウェブサイトでの限定商品販売、SNSでの生産者との交流、生産者にも会える現地イベントなどを行っていきます。

キャラクター

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