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岩手の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.2|2016年6月30日

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高木復興大臣の冒頭挨拶

「これまでの支援への感謝と、課題の解決を」

6月6日(月)に東京において、復興庁主催で東日本大震災5周年復興フォーラムが開催されました。冒頭、高木毅復興大臣は、「被災地が地方創生のモデルとなるよう復興の課題を解決していく」と挨拶。
被災3県知事の鼎談では、震災から5年を振り返り、これまでの苦労や支援への感謝、被災地の風評被害や風化の懸念も訴え、支援の継続を呼びかけました。
達増拓也岩手県知事は「古里を消滅させないという強い思いで復興に取組、ラグビーの2019年ワールドカップ釜石開催に合わせ復興イベントを開くなど、新しい未来を創っていきたい。」と展望を語りました。
また、震災救援に取組んだ国を代表し、来賓として挨拶を行なったケネディ駐日米大使は、
「まだ多くの人が苦しんでいる。一方、クリーンなエネルギー開発など画期的な研究も進んでいる。」と参加者に語りかけました。
引き続き、東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長ら有識者らが参加した討論会では、震災で得られた教訓などについて、意見が交わされました。

会場内出展ブースの視察

「これまでの経験を活かし」

当日はこのほか、岩手県をはじめ、各県で取組まれている新しい東北に向けた動きを分科会形式で紹介。参加者との意見交換やさまざまな情報発信が各ブースにおいて行われました。
また、安倍晋三総理もこの分科会を訪れ、宮城県多賀城高校の生徒の皆さんと交流した後、出展企業のブースを視察するとともに、女性起業家の方々との座談会を行いました。
各ブースでは、福島県の工場で組み立てられた介護などの力仕事を補助する「マッスルスーツ」を試着。震災発生後に起業した女性の皆さんと懇談し、激励しました。今春から災害科学科が新設された宮城県多賀城高校の皆さんに対しては、「皆さんの経験をいろんな場所で活かしてほしい」と呼びかけを行いました。視察後総理は、「被災前の東北とは違った新しい東北を創っていく。これからも力強く支援していきたい。」と語りました。

「新しい東北」作文コンテスト優秀作品表彰式

当日参加者との集合写真

「それぞれができる支援を」

6月11日(土)~28日(火)の期間、東京都のアーツ千代田3331では、「交流ミーティングin東京~『新しい東北』を創る人々~」が開催されました。
6月12日(日)には「若者DAY」と題して、全国の小中高校生を対象とした「新しい東北」作文コンテストの表彰式や、被災地の高校生等による復興の取組発表、全国から集った大学生によるワークショップなどさまざまなイベントが開催され、復興への「前向きな取組」を通じて、復興の状況が伝えられました
当日のイベントには、高木宏寿復興大臣政務官、小泉進次郎衆議院議員、宮田亮平文化庁長官らが子供たちと交流。さらにサプライズゲストで、AKB48のチーム8のメンバーらが参加し、「掌が語ること」「365日の紙飛行機」など4曲を参加者の前で披露し交流を深めました。
「復興はライフワーク」と語る小泉進次郎衆議院議員は、小中高生の「新しい東北」がテーマの作文を読んで、受賞者全員に声をかけました。そして「政治家は言葉を使う仕事なのだが、子供の言葉の力にはかなわない」とコメント。宮田亮平文化庁長官は「言葉の力が復興の原動力になる。言葉の復興も大切」と言葉の力で、東北の状況を全世界に情報発信していって欲しいと呼びかけました。
AKB48チーム8からは、佐藤七海さん(岩手県)、佐藤朱さん(宮城県)、舞木香純さん(福島県)、岡部麟さん(茨城県)、本田仁美さん(栃木県)、小栗有以さん(東京都)ら6名が参加。佐藤七海さん、佐藤朱さん、舞木さん3人は避難所での生活を振り返りその経験を語りました。
岩手県出身の佐藤七海さんは、「今回のイベントで東北の学生のお話を聞いて、私には被災した経験を被災したことがない方などに語り継ぐこともできる、と感じました。」
「これからも震災復興のために、私にできることを続けていきたいです。」とご自身の想いを語ってくれました。

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