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福島の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.9|2017年3月8日

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Bee(蜂)Ambitious! ~二本松産「第三のみつ」プロジェクト 安達東高校の挑戦~

福島県立安達東高校がある二本松市は、めん羊の飼育がさかんな地域です。同校の農場でもめん羊を飼育していましたが、原発事故の影響でめん羊のセリ市場が中止となり、とても寂しい畜舎になってしまいました。そこで同校は、畜産を復活させるために、近隣にある養蜂場に指導を仰ぎながら養蜂を始めます。巣箱1箱からスタートしたこのプロジェクトは、今年3年目を迎え、6箱まで増やすことに成功します。

この養蜂を利用し、地域の元気を取り戻すため、学生たちが新たに挑戦したのが二本松市の新しい特産品作りです。同校が採用したのは全国で唯一、埼玉県の花園養蜂場だけが行っていた「第三のみつ」と呼ばれる技術です。これは、ミツバチに野菜や果物の果汁を吸わせて、はちみつに転化するという新しい養蜂技術。野菜や果物の果汁を利用するため、いろいろな風味を作れること、蜜の素となる植物が少ない時期でも安定したみつの収穫ができるメリットがあります。同校は二本松市の野菜や果物で「第3のみつ」を、新しい特産品にと考え、二本松産「第3のみつ」プロジェクトを立ち上げました。

一歩ずつ、生徒たちの手で着実に増やしてきた
はちみつは、地元の新しい特産物に育とうとしています。

二本松の東和地区は、贈答用にもなっている「羽山のりんご」が有名な地域。そこで地域のりんごを利用した「第3のみつ」の生産に取組みました。学生たちは養蜂技術を学ぶために花園養蜂場を訪問し、ミツバチの餌となるリンゴジュースの糖度や容器の改良などに取組みます。試行錯誤の末、完成したはちみつの名称は、“おにばばのなみだ”。これは二本松市に伝わる鬼婆伝説に由来しています。福島県農業総合センターの分析によると、糖の成分が一般的な他のはちみつよりも多く、アミノ酸は2倍以上ということが判っています。

復興庁「新しい東北」復興ビジネスモデルコンテスト2016で優秀賞(学生分野)に輝いた「第三のみつ」プロジェクト。現在、より風味の良い商品にするため改良を重ねています。将来的には都内にある県のアンテナショップや百貨店での販売会のほか、福島県内のイベント等において数量限定で販売する予定です。

学生を指導する長南哲也先生は、「被災地における地域産業の復興や地域振興に資する事業を活性化させるため「第三のみつ」の生産体制を確立し、全国に発信していきたいです。さらには、「第三のみつ」に続く新たな事業の展開にも学生は意欲的です」と語ります。

「今、高校生にできる復興は、元気な姿を発信すること。」と話す安達東高校の学生たち。彼らの新たなチャレンジはこれからも続きます。

想いの詰まった新商品がまた一つ、
福島から発信されます。


「新しい東北」復興ビジネスコンテストとは
復興庁の「新しい東北」官民連携推進協議会では、被災地の産業復興に向けた地域産業の創出の機運醸成を目的に、平成26年度より「新しい東北」復興ビジネスコンテストを開催しています。
くわしくはこちら  
http://www.newtohoku.org/bcontest/BC_winner2016

内村航平選手が復興応援大使に就任しました

復興庁は、被災地の現状を国内外へ情報発信することを通じて被災地を支援する「復興応援大使」を新たに設け、オリンピック金メダリストの内村航平選手に就任頂きました。

2月23日(木)には、安倍総理大臣、内堀福島県知事を表敬訪問し、「被災地の方々に、体操競技を通じて勇気や感動を与えられるようになりたい。一緒に頑張っていきたい。」と想いを述べました。

内村選手と安倍総理大臣、内堀福島県知事との写真

7年目の挑戦(内村選手のサインの写真)

内村選手の写真

内村選手のために用意された復興応援大使の名刺には、内村選手のサインと“挑戦”の文字が記されています。今後、内村選手には、復興応援大使として復興庁が主催または後援するイベントへの参加や、復興庁が行う広報媒体への出演等、東日本大震災の被災地復興への支援にご協力頂く予定です。

株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構「支援決定期間の1年延長」
震災前借入金がある方は、支援の可能性があります!


株式会社東日本大震災事業者再生支援機構では、震災前借入金の返済負担が重いと悩んでいる事業者に対して、震災前借入金に対する元金返済猶予・利息減免・債務免除や、今後の新たな借入金の債務保証の支援を行っており、このたび来年(2018年)2月22日まで支援決定期間を1年間延長しました。
具体的には、例えばこれから本設移転など本格的に事業再開を目指す皆さまや、仮設で事業を継続される皆さま、営業賠償の取り扱いが変更され資金繰りを検討する必要のある皆さま等に支援の可能性がありますのでご検討ください。
なお、相談を受けてから支援決定までには相応のお時間が必要となります。支援対象となり得る事業者の皆さまは、本年(2017年)夏頃までに早めに下記までご相談ください。お電話頂ければ、こちらからお伺いさせていただきます。

株式会社 東日本大震災事業者再生支援機構 仙台本店 業務部
電話:022-393-8550(受付時間 平日9:00~18:00まで)
震災支援機構ホームページ  
http://www.shien-kiko.co.jp/

東日本大震災事業者再生支援のイメージ図

つくろうTV

この1年、岩手、宮城、福島のいろんな「つくろう宣言」がひとつひとつカタチになりました。

サンドウィッチマンの写真

2017年 3月11日(土)8:00~
「みんなで未来をつくろうTVスペシャル」
BS日テレで放送!

パート1「みんなで未来をつくろう教室」
~課外授業編~

サンドウィッチマンが町のCMづくりに
挑戦します!

パート2「新しい東北スペシャル」
被災三県で、復興のため、町の未来のために
奮闘する方々を追いかけます!

みんなの未来をつくろうニュース

Vol.8|ふくしまの未来をつくろうニュース