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福島の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.7|2016年12月22日

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生活支援とはそれぞれの人生に「寄り添う」こと 福島大学ボランティアセンター


東日本大震災以降、全国各地でボランティア活動を行っている福島大学の学生たち。福島市においても福島大学避難所やあづま総合運動公園避難所をはじめとする各地の避難所の運営に携わったり、復興支援イベントを運営したりと積極的に活動していました。
2012年5月、大学が始まると学生が福島に戻ってきましたが、そこにはボランティア活動を続けたいという思いをもつ学生がたくさんいました。

学生ボランティアによるサロン活動

学生ボランティアによるサロン活動

そこで、「福島大学避難所」のスタッフと、おもにあづま総合運動公園で活動していた「福Love」のメンバー、そしてすでに福島大学にあった「学生ボランティアグループ key’s」のメンバーが中心となり、新たに「(学生団体)福島大学災害ボランティアセンター」を設立。現在、約350名がメンバー登録しており、福島県内を中心に活動をしています。

家屋を撤去する様子

家屋を撤去する様子

これまで「足湯」をはじめとして、「健康づくり」「サロン活動」「おしゃべり」といった人と人との交流活動を行なってきた福島大学ボランティアセンター。設立から6年目を迎えた今、被災地の生活にも変化があります。仮設住宅から災害・復興公営住宅や自立へと住み替えをする人が増えていくなか、今後の課題は新たな生活の場でのサポートと、なお残る仮設住宅の方々へのサポートです。言い換えれば、「人」支援はこれからが本番なのかもしれません。

子どもたちへの心の支援

子どもたちへの心の支援


福島大学ボランティアセンター


2011年3月11日東日本大震災・福島第一原発事故発生後、震災復興のために設立した学生団体です。 支援を必要としている福島県民・仲間を支えることにより、大学、そして福島県を元気にしたいという熱意を持つ学生たちが活動・奮闘する場として、福島大学災害ボランティアセンターが設立されました。

詳しくはこちら
http://fukudai-volunteer-center.jimdo.com/

福島大学ボランティアセンターのロゴ

命と向き合い、自助・互助の関係づくりを目指す ~いるだけ支援~


福島大学ボランティアセンターが提案している 「いるだけ支援」とは、学生が一生活者として仮設住宅に居住して簡易な生活支援や声掛けをし、「孤立死・関連死・自殺」をなくすという試みです。

2011年5月より、福島市内の仮設住宅、借上げ住宅に入居した避難者の方々の支援を継続的に行ってきた学生たち。その活動の中で目の当たりにしたのが増えていく仮設住宅の空室や若者世代の存在が極端に少なく、仮設住民の高齢化が進んできていることです。仮設住宅には子どもや若者の声がなく、さびしいという意見も多く寄せられます。

にぎわいのある環境づくりを

にぎわいのある環境づくりを

「いるだけ支援」は、空室が増えた仮設住宅に実際に住み、日常交流をすることで日常的ににぎわいのある環境へ好転化させることが狙いで、復興庁の「心の復興」事業に採択されました。居住者から学生が漬物のつけ方を教わるなど、居住者が一方的に支援を受ける立場から「双方向型」の関係を目指します。住民自らも「支える側に立つ」の関係づくりという狙いがあり、居住者の「いきがいづくり」や主体的な生活者であることへの意識づけにもつながります。復興公営住宅への転居後の見守り・声掛け活動の先行事例として、各所でも展開し、定着させていくことを目指しています。

居住者と学生ボランティアの交流

居住者と学生ボランティアの交流

◆旅行者の“東北への集客”を目指す旅館予約サイト『TOHOKURO(東北路)』を開設しました


復興庁では、東北への外国人旅行者の誘客につながる民間の新たなチャレンジを支援する 「新しい東北」交流拡大モデル事業を推進していますが、その一環として東北専門の旅館予約サイト 『TOHOKURO(東北路)』を12 月 1 日(木)に開設しました。
九州の旅館予約サイトとして既に実績を上げている『KYUSHURO(九州路)』の約3万人の顧客ネットワーク等を活用し、東北の豊富な温泉地を紹介していきます。
本事業を通じ、東北の豊かな温泉の魅力が伝わることで、海外市場における風評被害の払拭や、誘客の拡大につなげ、今後本事業で構築したモデルを他国にも展開し、更なる東北地域の交流人口の拡大を図ります。

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