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福島の皆さまに、
未来をつくる取組をご紹介します。

Vol.3|2016年7月31日

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「みんなで未来をつくろう教室」福島県いわき市で教員向けセミナーを
開催しました

「みんなで未来をつくろう教室」は、CMづくりを通して、未来を担う子どもたちが、発想力・判断力・表現力・グループによる課題解決力などを培うとともに、地域の方と関わりながら、『地域のよさ』を深く考えるきっかけをつくることを目指している授業プログラムです。  

7月21日、いわき市教育委員会の協力を得て、実際に授業プログラムをすすめていただく先生に向けた「教員向けセミナー」をいわき市体験型経済教育施設「Elem(エリム)」で開催しました。講師はプログラムを監修した大熊雅士先生(元東京学芸大学教職大学院 特命教授)が務めました。  
本セミナーには、いわき市内の小学校・中学校等の先生約50名が参加。「アクティブラーニング」がテーマの講演に続いて、「みんなで未来をつくろう教室」の授業プログラムをそのまま体験する形で進められました。同プログラムはただ単に「考える」というのではなく、プロのCMクリエイターが日々実践している発想法に基づいた「考え方の考え方」を活用したもの。ワークシートを使って「いわきのよさ」を自ら発見し、チームになって仲間と協働しながら一つにまとめるプロセスを経て、様々な視点から生まれた『地域のよさ』がCM劇として発表されました。

大熊先生の授業

熱心にワークに取り組む先生方

会場は活気にあふれ、先生が「生徒」となって、互いに意見を交わしながら真剣に授業に取組まれる姿がとても印象的でした。
このプログラムを生徒たちへどのように活用していくか考えながら取り組まれている姿はさすが教育のプロ。短い時間の中でクオリティの高いCM劇をつくり上げたことに、アドバイザーを務めたCMクリエーターも驚いていました。

中学生が「女川のよさ」を100本ノック!

セミナー後の
先生方の声

  • ・普段の授業ではあまり考えなかったようなことまで、
    気づかされハッとしました。
  • ・CMをつくるという目的が明確で、それに向かって案をだし、収束、進化させるということが、思考力、表現力、判断力につながるとおもしろい。
  • ・プロが使う考え方を「考えさせる方法」 は目からウロコでした!
  • ・「協働による創造」を体験できるすばらしいプログラムだと思う。
  • ・今年度から力を入れているキャリア教育の一つの内容として行えるのでは。
  • ・日頃、全校集会で話し合い活動をしているので、
    そこに導入できたらおもしろいと思いました。

「みんなで社会や地域を作っていくことの大切さ」

今年4月より災害科学科が新設された宮城県多賀城高等学校において、7月13日(水)長島復興副大臣が「東日本大震災及び新潟中越地震の復旧・復興から考える今後の防災・減災の在り方について」をテーマに、災害科学科の生徒の皆さんに対して特別授業を行いました。
長島副大臣は、新潟中越地震で全村避難した山古志村村長時代の経験を踏まえ、子供を含めた全員の力で社会や地域を作っていくことの大切さについて説明。復興副大臣として、多賀城高校の行っている様々な取組は東日本大震災の経験を伝える上で重要であり、期待していると生徒たちに語りかけました。
生徒たちは、長島復興副大臣の想いのこもった授業に引き込まれ、真剣な表情で授業に臨んでおり、終了時間まで生徒からの質問が途切れないほど、熱心な質疑応答が行われました。

情報交換会終了後、長島復興副大臣(前列中央)、生徒や実務家のみなさんと

復興事務次官に西脇隆俊氏が着任しました

【ご挨拶】
6月に復興庁事務次官に着任した西脇隆俊です。宜しくお願いします。
東日本大震災の発生した2011年は、国土交通省大臣官房総括審議官として、震災復旧に必要な法改正を行いました。その後、総合政策局長となって、省内の復興施策の取りまとめの役割を担いました。
震災から5年が経過し、復興・創生期間が始まっています。被災された方の住まいの確保や、働く場となる地域産業の再生、国内外から大勢の方に来ていただくための観光の復興、そして福島の本格的な復興と、様々な課題を解決しなければなりません。これら課題を解決し、着実に復興を加速させます。
この「つくろうニュース」を通じて、現地で行われている様々な取組みや復興庁の施策、お知らせをお伝えするほか、復興の状況について国内外にも正しい理解が深まるようにしたいと考えています。

西脇隆俊
1955年7月生まれ。京都府出身。建設省(現・国土交通省)に入省後、大臣官房広報課長、総合政策局建設業課長、大臣官房総括審議官、総合政策局長、大臣官房長、国土交通審議官などを経て、2016年6月に復興事務次官に就任。

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